アレンジ餃子満載の「WARASHIBE GYOZA」(後編)
餃子専門サイト「東京餃子通信」の編集長の塚田亮一です。
今回の「プロに学ぶ餃子を美味しく作る秘訣」は、前回に引き続き、神田のWARASHIBE GYOZA店主、鴨澤浩二さんに創作餃子の作り方を教えていただきました。今回は、メニュー開発にあたって、「何でも包んでみた」というWARASHIBE GYOZAの驚きの創作餃子の数々をご紹介します。
中華料理から発想した創作餃子
WARASHIBE GYOZAでは、中華料理の人気メニューからアイデアを得て、さまざまな創作餃子が生まれています。
「あんかけ麻婆餃子」はその中でも代表的なメニューです。当店定番のニンニク入り週末餃子を一度、カリッと焼き上げた後、ごま油を引いた熱々の鉄鍋に移します。この餃子の上から、こちらも熱々の麻婆あんかけをたっぷりとかけます。「麻婆豆腐から豆腐を抜いたようなものです」と鴨澤さん。仕上げに小口切りの青ネギをパラパラと振りかければ完成です。ピリ辛な麻婆あんとパンチの効いた風味の週末餃子がベストマッチ。焼き目にあんがかかった部分がしっとりとして、食感の変化も楽しめました。
あんかけ麻婆餃子
もう一品、「チンジャオロース餃子」も中華料理からインスピレーションを受けた創作餃子です。餡の材料には、豚ひき肉、ピーマン、タケノコを使います。下味には、オイスターソース、醤油、ごま油、みりん、砂糖などを使用。具材と味付けはまさにチンジャオロースそのもの。餡は生のまま皮に包んで焼き上げると、チンジャオロース餃子の完成です。やや甘めの味付けとピーマンの苦みが、絶妙なアクセントを加えます。
チンジャオロース餃子
和食のあの料理も餃子に変身
和食からも創作餃子が生まれています。「すき焼き揚げ餃子」は、名前の通り、すき焼きの具材を包んで揚げた、驚きの餃子です。具材には、豚ひき肉、白菜、人参、えのき茸、長ネギを使い、割り下で煮込んで下味をつけます。作り方はすき焼きそのもの。すき焼き餡を皮で包んで揚げたら、とろりとした卵をたっぷりと絡めていただきます。サクサクとした皮と、しっとりとしたすき焼きの具材のコンビネーションが絶妙です。
すき焼き揚げ餃子
また、「松前漬け納豆餃子」も和食の要素を取り入れた創作餃子です。餡は、豚ひき肉、松前漬け、納豆、長ネギを混ぜるだけ。これを普通の餃子のように皮で包んで焼けば、ネバネバとした独特の食感を楽しめます。
松前漬け納豆餃子
洋食の人気メニューも創作餃子に
次に、洋食からのインスピレーション。WARASHIBE GYOZAでは、洋食の人気メニューを餃子で再現しています。「鉄板チーズハンバーグ餃子」はその一つ。餡には豚と牛の合い挽き肉と玉ねぎを使用。ナツメグと黒コショウで風味を付け、卵とパン粉でつなぎます。
皮で包んで焼き上げたら、熱々の鉄板に並べ、ウスターソースとバーベキューソース、そして独自の配合でとろみを調整したチーズをたっぷりとかけて、パセリを散らせば完成。
皮で包んで焼き上げたら、熱々の鉄板に並べ、ウスターソースとバーベキューソース、そして独自の配合でとろみを調整したチーズをたっぷりとかけて、パセリを散らせば完成。
まずはチーズとハンバーグ餃子で、次は餃子をウスターソースやバーベキューソースと絡めて、最後にはチーズと両方のソースを混ぜてから餃子に絡めてと、味変も楽しめる餃子です。子供にも人気が出そうな餃子ですよね。
鉄板チーズハンバーグ餃子
Warashibe Gyozaの創作餃子を2回にわたってご紹介しました。これらのアイデアは、餃子の可能性を一気に広げています。皆さんも「何でも包んでみる!」精神で、自身の創作餃子に挑戦してみてはいかがでしょうか?
店舗情報
●店名:神田餃子居酒屋
WARASHIBE GYOZA(ワラシベギョウザ)
●所在地:〒101-0041 東京都千代田区神田須田町1-14 A1ビル 1階
●営業時間:(火~金)17:00~23:00
(土・日・祝)17:00~22:00
●定休日:月曜日
●電話番号:03-6206-9110
●公式サイト https://warashibegyoza.com/
●店名:神田餃子居酒屋
WARASHIBE GYOZA(ワラシベギョウザ)
●所在地:〒101-0041 東京都千代田区神田須田町1-14 A1ビル 1階
●営業時間:(火~金)17:00~23:00
(土・日・祝)17:00~22:00
●定休日:月曜日
●電話番号:03-6206-9110
●公式サイト https://warashibegyoza.com/
関連記事を読む
塚田 亮一(「東京餃子通信」の編集長)
2010年開設の餃子専門ブログ「東京餃子通信」編集長。
「餃子は完全食」のスローガンのもと、おいしい餃子を求めてどこまでも。首都圏はもとより、宇都宮、浜松、福島などの餃子タウン、さらには世界中の餃子風料理を日々食べ歩く。
これまで食べ歩いた餃子店の数は3,000店以上。
長年の研究からたどり着いた手作り餃子も評判。また、趣味のマラソンを活かし、餃子専門店を走って巡る「餃子マラニック」を主催。
作って、食べて、走れる、餃界のオールラウンダー。(「食べあるキング」より引用)