テジカルビ(돼지갈비)

テジカルビ(돼지갈비)とは直訳すると「豚あばら肉」。
豚の肋骨まわりのバラ肉や骨付きバラ肉(スペアリブ)を意味しますが、実際の韓国料理では、部位はともあれ豚肉をタレにつけこんで焼いた料理、すなわち「豚焼肉」をさすのが一般的です。「焼き」を意味する「クイ」をつけて「テジカルビクイ」(돼지갈비 구이)と言ったり、「薬味調味料」「タレ」を意味する「ヤンニョム」をつけてヤンニョム テジカルビ(양념 돼지갈비)と言うこともあります。
韓国で焼肉といえば、「カルビ」(갈비)すなわち牛焼肉が王道ですが、牛と比べてはるかに安価で十二分に美味しい「テジカルビ」も、負けず劣らず焼肉の一ジャンルとして庶民の強い味方となっています。その一方で、日本ではひとつの焼肉店のメニューに牛肉、豚肉、鶏肉、内臓などが並んでいて自由に選べるのとちがい、韓国では牛焼肉店と豚焼肉店では、店の格や客層がまったくちがう、別のタイプの飲食店として捉えられているようです。

テジカルビ
テジカルビ

薬念研究所HP:キーワードで見る食文化2023年3月「テジカルビ」より転載