韓国には、ご飯や肉、おかずなどを何かに包んで食べる食文化があります。包んで食べることを「싸 먹는다 」あるいは「쌈 싸 먹는다」といい、包んで食べる料理を「쌈」といいます。
サム料理が韓国で好まれる背景には、「福を包む」という意味がこめられていることがあげられます。 包む野菜には、サンチュ、えごまの葉、エンダイブなど生のまま使うものと、かぼちゃの葉、ふきの葉、白菜などさっと茹でたり蒸したりして使うものがあります。また、春菊、わかめなど、一見包むのに難しそうなものでも、たたんだり重ねたりして上手に包みます。
쌈料理のいろいろ
보쌈:「돼지보쌈」、「제육보쌈」の略語で、茹で豚肉の薄切りを野菜で包んで食べる料理。「ポ」とは風呂敷のことで、風呂敷のように包む意味があります。
쌈밥 :包みご飯。ご飯やおかずを野菜で包んで食べる料理。
밀쌈:8種類の色とりどりの具を、小麦粉の薄皮で包んで食べる料理。同じミルサムでも、八角形の専用の螺鈿漆器に盛りつけた場合、器の名をとって「九折板」と呼ばれます。
その他、焼肉もたいてい野菜に包んで食べます。