まくわうり(真桑瓜)。韓国名「チャメ」とは「本当の瓜」「真瓜」という意味。
原産地はインド。朝鮮半島でも日本でも古くから栽培されてきました。メロンほど甘くなく果肉も硬いですが、韓国では、きわめてポピュラーな夏の果物として、市場やスーパーでよく見かけられます。一方、日本では1962年に、まくわうりと西洋種メロンの交配種として「プリンスメロン」が誕生して以来、まくわうりの栽培が激減しました。
まくわうりの成分は水分が約90%で、ほかに糖質とビタミンCを多く含むため、汗をよくかいて体が酸性に傾きがちな夏場に食べると、体のバランスを保つ上で理にかなっていると言えます。また、まくわうりには、肝機能保護や抗がん作用のある「ククルビタシン」という苦味成分が多く含まれることが、近年注目されています。
まくわうりは、小ぶりのものほど甘く、楕円形でしっかりと硬いものが良品とされます。また、まくわうりの溝は普通10本ですが、水に浮かべたとき、水面から溝が3本以上出ているものが良品とされます。
まくわうりは、果物としてそのまま食べるのが一般的ですが、ほかに、合わせ酢に漬けた「チャメチャンアチ」(참외장아찌)や、未熟なまくわうりで漬けたキムチ「チャメキムチ」(참외김치)、甘酢に漬けた「チャメピクル」(참외피클)などの食べ方があります。