社長挨拶
普遍的な「薬食同源」の考え方から、新しい価値を創造する。
それはやがて食文化になる。
モランボンは、1979年「生パックジャン 焼肉のたれ」発売以来、豊かな食生活の実現に貢献すべく事業に取り組んでまいりました。「韓国・朝鮮の食文化を日本の人々に伝えたい」という創業者の想いを原点に、現在では、多様化する食ニーズ・食シーンを捉えた数多くの商品を生活者にお届けしています。
私たちは、経営理念で示す「新しい価値で食の豊かさに貢献する」ことを実践するため、変化する食市場を洞察し、新しい発想・提案で生活者へ新しい価値をお届けするために企業活動を行ってまいりました。発売40周年に刷新した「ジャン 焼肉の生だれ」、韓国・朝鮮食文化の新しい魅力を提案する「韓の食菜」、本場韓国の味を伝える「韓キムチ」、手作りによるだんらんを生む「中華皮」、そして生鮮売場で素材のおいしさを引き出す多彩な調味料・調味食品。これらすべては、生活者にとっての"新しさ"は何なのかという問いから開発が始まっています。新しい価値を提案し続けることこそが、社会・市場におけるモランボンの存在意義と考えています。
価値提案の基本としているのは、韓国・朝鮮食文化の根底にある「薬食同源」という考え方です。「普段の食生活で健康を維持する」というこの考えは、食の普遍的な価値であり、健康が社会的課題となっている現在、その価値はよりきわだったものになっていると確信します。今後も、モノづくり、生活提案において、この考え方を追求してまいります。厳選した素材をきわだたせて商品を作り上げる。そして商品が素材・食材をきわだたせ、おいしさを醸し出す、そこから「薬食同源」は始まり、それがモランボンの価値提案の起点となっています。
今、社会・市場環境は大きく変化し、事業への影響も大きなものとなっています。私たちは、この変化を機会とするために、自らの能力を磨き上げ挑戦していきます。新製品カテゴリー・新チャネル・新業態開発による国内市場活性化に留まらず、海外市場へも挑戦していきます。海外進出の第一歩である韓国法人モランボンコリア株式会社は2004年に創立し、事業基盤を確立し成長戦略に転換していきます。今後は海外戦略をもっと多くの地域、国へ波及させてまいります。
私たちは、モランボンの事業を食文化事業と捉えております。変化のなかで新しい価値を提案し、豊かな食生活への貢献で必要とされる企業となるために、今後も努力してまいります。
モランボン株式会社
代表取締役社長 全 峰 碩(ジョンポンソ)